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2016年2月

ジルの病気について

Image1_17 こんにちは

母に代わりましてJilleの病気の説明をさせていただきたいと思います
 今回ジルはGOTという肝臓の数値(人間では現在ASTといいます)がしばらく高く、
胆汁酸の値もあわせて高く、Jille自身も元気がないため精査してきました。
CTやMRIの検査はある程度の時間じっとしている必要があるため、犬猫や小さな子供は鎮静剤を使った上での検査が行われます。
肝臓の精査でもっとも情報量の多いものが造影CTです。この為今回は気管に管を入れて(挿管といいます)人工呼吸を行った上造影剤を用いたCTを撮像されてきました。

 結果的にJilleの長期間に亘る肝機能障害の原因は門脈シャントという病気でした。
人間にはかなりまれな先天疾患ですが、犬には時折見られるそうです。
皆さんご存知の通り動脈からきた血液に含まれる酸素を細胞が消費して静脈から心臓に帰っていくわけですが、肝臓は特殊です。
肝臓は門脈という腸管や脾臓の静脈が集まって出来た太い静脈から栄養をもらっているのです。
この為、門脈には沢山の老廃物や栄養が含まれており、これを肝臓が解毒・分解するわけなんですね。
この門脈が肝臓にいかず、他の血管とつながる=シャントになるとどうなるか?
老廃物や栄養の豊富な血液が解毒分解されず静脈に直接流れそのまま全身にまわってしまいます。
また、本来門脈から栄養を受けている肝臓の血流は低下してしまうため肝臓の発達が悪くなったり痛んだりします。
肝臓は丈夫な臓器ですが、長い間傷め続けられると肝硬変という状態になってしまいます。また、老廃物による肝性脳症という脳にもダメージがくる状態になることもあります。
治療としては物理的にシャント血管を縛る、つまり手術による根本治療と、脳症になりにくくするための内服・食事療法(低蛋白食)があります。

幸いJilleの場合は奇静脈という脊柱管の右側を走行する静脈との間にシャントが起こっており、
細い血管でそちらに流れていく門脈血の量が少なく、肝臓の発達も良好でした。
今回の結果、肝硬変にもなっておらず、シャント量も少ないため経過観察という方針を選びました。
Jilleが最近まったりになったのはおっさんになってきたからかな?
でも、相変わらずみんなとボールを追いかけまわるのは好きみたいです。がんがん遊びにきてあげてください

以上母に代わりまして息子がお送りいたしました。

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